Best of Panama 2024 V-13 / ESMERALDA CAÑAS VERDES SL-34 NATURAL

¥7,800

BoP2024で単独落札したパナマ・エスメラルダ・SL 34(V13)

Best of Panama 2024にて、日向珈琲がVarietal部門#13 で落札した オークションロットです。

地方の小さなコーヒー店が落札するには、大変恐れ多い希少な品であり、皆様に無事にお届けできることを大変光栄に思います。

順位に反して部門で1位についで2番目に 多い入札数(87bids)だったことからもこの SL品種への注目度を感じる機会となりました。

ベストオブパナマと言えば、エスメラルダ農園から始まったゲイシャ種が有名ですよね。

今回、落札したのはエスメラルダのSL34。

SL品種を知らない方はぜひこの機会にご注目ください。

(カップクオリティ、本当に高いものが多いです。)

Scott Agricultural Laboratoriesで選抜された品種ですが、どうやらフランス経由のブルボン系という話をよく聞いていましたが、遺伝子分析の結果はティピカに近いということが判明したそうです...(つまりフランス経由ではない?)

いずれにしても、遺伝子的にどのようなものであるかが重要です。

ティピカと言えば、鮮やかな酸が大きな特徴ですよね。

個人的にSL品種が好きで好んでよく飲んでいたのですが、SL34はケニアもコスタリカも、甘さを兼ね備えたジューシーなカシスやベリーなどの印象的な酸を感じることが多いです。

印象的と言いましたが、インパクトがあるという表現が正しい気がします。

さて、パナマのテロワールではいかかでしょうか?気になりませんか?

コンペティションでも見かけるSL品種です。

 

ロースターとして、エスメラルダ農園の新しい挑戦、この豆の価値をしっかりと伝えていけるようにしていきたいと思っています。

ちなみに今年も昨年に続き、GW/GNトップ2は約150万円/kgの値が付きました。

そして、20kgでの購入ですので、1種類につき、約3,000万円(?!)の資金が動きます。

大変恐ろしい世界ですね…

今年は3部門の1位が全部に日本に入ってくるという事態。

ぜひ、こちらのエスメラルダ農園のSL34もご賞味あれ。

 

Flavour

Nice, Hint fruit, apple, chocolate.  Clean Red Fruits.

Cup Clean....Tropical Passion Fruit...

(Noted by BoP)

農園名
 ESMERALDA CAÑAS VERDES
生産地

Bajo Boquete, Provincia de Chiriquí, Panamá

標高

1,800m

栽培品種

 SL34

精製処理

 Natural

スコア
89.13

 

 Story of the coffee

このSL-34のロットは、標高1800mに位置する ハシエンダ・ラ・エスメラルダのカーニャス・ベルデス農園で 生産されました。

3〜4ヶ月の乾季、それでも空気はひんやりとしているそうです。カニャ ス・ベルデスの半分は1967年に購入されたピーターソン所有地の一部で、 当初は肉牛、後に乳牛用の牧草地でした。

小さな農家が何軒か、以前から この手の届きにくい地域でコーヒーを栽培していました。

ゲイシャが再発見された後、ピーターソン家はオリジナルのカニャス・ ベルデス農園周辺の小さな土地を購入。

それ以来、多くの受賞歴のあるエスメラルダ・ゲイシャのロットは、カニャス・ベルデスの丘陵地帯から生まれました。



◇抽出レシピ
ドリッパー: フラワードリッパー
フィルター: アバカフィルター
お湯: 85℃
EK43: 11.4 (中挽き)

エージングは3週間は確保推奨。

①0:00-0:30 30ml
→中心から外側までゆっくり弧を描きながら中心に戻ってくる
②0:30-0:40 70ml
→中心から壁側まで弧を描きながら攪拌を促す
③0:40-1:00 130ml
→②同様全体の攪拌を促しながら最後は中心へ戻る
④1:00-1:30 200ml
→中心に500円玉サイズの弧を意識しながら、ゆっくり一定に注湯
⑤1:30-1:45 240ml
→ 中心に10円玉サイズの弧を意識しながら、ゆっくり一定に注湯
⑥1:45-2:30 落とし切り

※微分除去は非推奨。

ドリッパー内の対流を意識しながら②③で攪拌を意識して前半の成分をしっかり抽出しましょう。後半にかけてはネガティブを拾わないよう無駄な壁壊しを避け、中心への抽湯を心掛けてください。

ちなみに焙煎後のソーティングはしっかりと時間をかけて行なっておりますが、もし豆表面に薄皮がついているものがあったら取り除いてあげてください。苦味によるフレーバーの阻害を避けるためです。

湯温ら88℃を超えると少しエグみを感じることもあったので、高温での抽出は個人的にはおすすめできません。

今回はレシピ公開を致しましたが、それぞれの楽しみ方がありますので、ぜひご自由な抽出をお楽しみくださいませ。

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