カルモ・デ・ミナスにおけるコーヒー生産
恵まれた環境と長い歴史
この農園は、ブラジル・ミナスジェライス州南部、マントケイラ山脈の高原地帯にあるカルモ・デ・ミナスに位置しています。標高1,000〜1,450mの豊かな環境と、コーヒー栽培に理想的な気候や降水量に恵まれ、高品質なコーヒーが生産されています。農園の歴史は18世紀にさかのぼり、ポルトガルから移住したペレイラ家の先祖がこの地に根を下ろしたことから始まりました。
町の発展とともに歩んできた農園
この地で初めてコーヒーが栽培されたのは1866年。1904年には、現在のオーナーの祖父であるガブリエル・ジュンケイラ氏が農園の管理を開始しました。品質向上への取り組みは1914年、この地域で初めてコーヒーの精選機が導入されたことから本格化します。1922年にはパティオやサイフォンタンクが設置され、さらにはパルピングマシンの導入、さらには町で初の水力発電による電力供給までも実現しました。1994年には農園が二つに分けられ、標高の高いエリアが現在のオーナーであるホセ・ワグナー・リベイロ・ジュンケイラ氏の所有となりました。
スペシャルティコーヒー生産のプロフェッショナル
肥沃な土壌、適度な標高、豊富な日照、十分な降水量――この地域はスペシャルティコーヒーの生産に理想的な環境を備えています。そこにジュンケイラ家の情熱と専門性が加わることで、最高品質のコーヒーが生み出されています。品種の選定から栽培方法、収穫・精製プロセスに至るまで、研究と改良を重ねながら常に品質向上に努めています。2002年には、新型グリーンセパレーターの導入やサスペンデッドパティオの新設を行い、明るく風味豊かなカッププロファイルを追求し続けています。その結果、BSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)、ミナスジェライス州の品評会、イリーカフェのコンペティションなどで幾度も受賞を果たしています。