Mellow out...
「優しい気持ちになれる」そんな穏やかな飲み心地のいいマイルドコロンビア。
コロンビアらしいメロン、ネクタリン、オレンジなどコロンビアらしいテロワールが感じられるロットです。
ロースター個人的にこのロットは非常に気に入っており、飲み疲れしやすいプロセスさもなく、日々の生活の中で飲みやすいコーヒーとして、2月の定期便にラインナップさせることにしました。
品種のタビについては以下を読んでいただくとして、ロブスタとのハイブリッド系もSLを始めとした良質なカップを生み出すものが存在します。
コロンビアの品種の旅はなかなか終わりがありませんが、主要品種の一つとしてぜひ覚えてみてくださいね。
Flavour
Melon, Peach, Orange, Smooth mouthfeel
生産者
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Francisco Bermeo
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生産地
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Buenavista
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栽培品種
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Tabi |
精製処理
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washed
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Story of the farm
カウカやナリーニョと並び、コロンビア南部を代表する重要なコーヒー産地であるウイラ。この地域は、マグダレナ川が流れる山脈に囲まれた谷間に位置し、豊かな自然環境に恵まれています。特に南西部の高地で育まれるウォッシュドプロセスのコーヒーは、ここでしか味わえない格別なフレーバーを持ち、その素晴らしさは世界中のコーヒー愛好家を魅了しています。
生産者のファビオ氏は、34年にわたりコーヒー栽培に携わってきました。かつての大量生産から脱却し、現在は少量ながら品質にこだわったコーヒーを生産しています。スペシャルティコーヒーに対する深い理解を持ち、市場の変化にも柔軟に対応。パンエクスポート社のスタッフと連携しながら、収穫や精製プロセスを細かく見直し、さらなる品質向上を追求する努力を惜しまない生産者です。
なお、「Buena Vista」はスペイン語で「素晴らしい景色」や「絶景」を意味する言葉。その名の通り、豊かな自然に囲まれた農園で生み出されるコーヒーは、まさに特別な一杯です。
タビ種について
Hybrid系品種って?
この品種は、ロブスタ種の遺伝子を持っていて、さび病などの病気や害虫に強くなるように開発されたもの。研究が本格的に始まったのは1961年で、コロンビアのCENICAFEという研究機関がTimor Hybridの研究をスタート。1968年までに、Timor Hybrid(アラビカ種×カネフォラ種)とCaturraの交配が完了して、その後の1970年代にさらに改良が進められました。そして1982年に登場したのが、ハイブリッド品種「Colombia」。Catimor系の病害虫に強い品種を5世代にわたって戻し交配させた結果、生まれた品種です。
次なる進化:「Tabi」誕生
1980〜90年代にかけて、病気に強くて、なおかつフレーバーの質を落とさない品種が求められるように。そこで、2002年にCENICAFEが新たに発表したのが「Tabi」。これはTypica・Bourbon・Timor Hybridを掛け合わせた品種で、さび病に強い上に、TypicaやBourbon由来の風味の良さも兼ね備えているのがポイント。
Tabiの見た目はTypicaやBourbonに近くて、樹高が高く、枝が長め。でも、実は少し大きめで、密植が可能という特徴もあります(大きい木なのに密植できるの、ちょっと不思議…)。1ヘクタールあたり約3000本も植えられるし、特に標高の高いエリアに適応しやすいんです。ちなみに、「Tabi」って名前はコロンビアの先住民族グアンビアーノの言葉で「Good」って意味らしいです。
(参考引用元:コーヒー品種の樹海をさまよう!! 其のニ 南米編Part2)