年末年始を感じる果実感を。
クリスマスの苺を感じてもらえるようなコーヒーをこの12月に選びました。
飲んでみるとストロベリーやグレープなど個性豊かな果物を感じることができる一杯です。
甘さと果実感を存分に楽しめる一杯に仕上げております。
焙煎士コメント
近年のスペシャルティコーヒーにおけるコスタリカの精製方法は、ハニープロセスが主流となっておりますが、今回はナチュラル。
コスタリカとしては珍しいストリベリーのニュアンスがあり、その他グレープやレーズンなどの複雑な果実味が感じられます。
そして、今回の品種は「ビジャサルチ」。
甘さが特徴の「ブルボン種」の変異種として風味が優れているため、ハイブリッドの品種改良のベースとなっている品種です。
焙煎士的にはSL品種を代表した美味しい品種が多い、サルチモールグループに使われているので、大変気に入って仕入れを行いました。
原種に近いと栽培が難しい反面、コーヒー本来のフレーバーが優れていることが多いです。
そういった意味でもブルボン系譜の「ビジャサルチ」もぜひ知ってもらえたらと思っております。
Flavour
ストロベリー、レーズン、フローラル、ブラウンシュガー、ジャム
Farm Information
農園名:シュマバ・ミル/モンテ・ジャノボニート農園エル・ボスケ
生産地:ウエストバレー、ナランホ、アラフェラ
標高:1670-1790m
栽培品種:ビジャサルチ
精製処理: ナチュラル
グレード:トップスペシャルティ
Story of the coffee
シュマバ・マイクロミルは、2013年以来、フランシスコ・メナ氏が率いるウエストバレーのマイクロミルです。メナ氏は、スペシャルティコーヒーの輸出業者「エクスクルーシブコーヒー」の社長であり、コスタリカのスペシャルティコーヒー業界において進化を続ける中心的な存在として知られています。彼はその豊富な経験と洞察を活かし、荒廃した農園を立て直し、新たなスペシャルティコーヒーの拠点となるマイクロミルを運営しています。
特にシュマバは、技術の共有や管理体制のアドバイスを通じて、生産者と協力し、意見交換や品質向上に貢献しています。シュマバはそのモデル農園として、生産者と同じ視点からのコミュニケーションを促進し、コーヒーの品質向上に向けた重要な架け橋となっています。
そのため、様々な生産処理方法や品種、そして最近の高地生産などのトレンドにも対応しています。シュマバ・マイクロミルはウエストバレーエリアで最も高い標高1700mを超える場所に位置しており、山風が通り抜ける素晴らしい気候と、独立した品種ごとの生産エリアを誇っています。
2016年にはCup of Excellenceで優勝し、これは彼らが多くの生産者たちと協力してきた品質向上への取り組みが結実した瞬間でした。特に「エル・ボスケ」(森)と名付けられたこの生産区画は、シュマバの西側に位置するモンテ・ジャノボニート農園の一部で、山奥に位置する理想的な日射条件と高い標高が特徴です。ウエストバレーの代表的な品種であるビジャサルチ種は、この土地の気候条件と最適にマッチし、シュマバの代表的な品種として安定した生産量と高品質なコーヒーを生み出しています。