ジューシーで甘いスペシャルティコーヒーを1年のスタートに飲んでもらいたくて、たくさんのコーヒーの中から選ばせてもらいました。
りんごのような爽やかで明るい酸を感じながら、アフターで飴を舐めているような感覚。
まるで初詣の「りんご飴」を彷彿させる甘さと果実感を体感できるロットです。
ラ・カンデリージャといえば、コスタリカでも最も有名な農園の一つです。
コスタリカ国内でスペシャルティコーヒーのパイオニアとして、毎年高品質のコーヒーを排出している名農園。
この機にぜひお試しあれ。
Flavour
スウィート、アップル、グレープフルーツ、パインアップル
焙煎士コメント
2024年1月の最初のコーヒーに選ぶコーヒーとして、毎日飲みたくなるようなコーヒーってどんなものだろう?と考えました。
コーヒーの自然な甘さがあって、クリーンでイキイキとした果実味が感じられる。
そんなコーヒーをご提案したくて仕入、焙煎を行っています。
甘さを引き出すためにあえて中煎りまで焙煎を進めておりますが、タラスらしい果実感を発揮できるように焙煎設計を考えてあります。
Farm Information
農園名:ラ・カンデリージャ農園
生産地:タラス
標高:1400〜1600m
栽培品種:カトゥーラ
精製処理: フリーウォッシュド
グレード:トップスペシャルティ
Story of the coffee
コスタリカのタラス地区は、高品質なコーヒーの産地として知られています。標高1,500メートルに位置するマイクロミル「LA CANDELILLA(ラ・カンデリージャ)」は、周辺の9つの農園から厳選されたコーヒー豆を生産しています。カンデリージャは、コスタリカのスペシャリティコーヒーの草分けとも言える2000年に設立され、スペシャリティコーヒーから得た収益を積み重ね、2015年にはペニャゴス製の新しいウェットミルにリニューアルし、より高品質なコーヒーを消費者に提供しています。
新しいミルの導入により、果肉除去の過程で品質が均一化され、より繊細で狙い通ったクオリティが達成されるようになりました。また、ピッキングしたチェリーの精度を計測し、より高い精度でピッキングすることで従業員の賃金を向上させる取り組みも始まり、収穫の精度向上に大きな影響を与えています。
コーヒーの精選プロセスは、収穫されたチェリーが当日の午後4時30分から午後5時30分の間に入荷され、まずサイフォン式チェリータンクに投入されます。ここでチェリーは選別され、その後パルパーを使用して果肉が取り除かれます。得られたパーチメントは約半日かけて醗酵槽でヌメリを取り、その後アフリカンベットで2日間、コンクリートパティオで7日間かけて100%天日で乾燥させられます。
Casa de la Alegriaは、コーヒー農園で働く季節労働者やピッカーの子供たちに対する教育、健康支援、学童保育などを提供するプログラムです。このプログラムは2014年にICAFEとユニセフが主導で開始され、現在ではタラス、コトブルス、グレシアの3つの地域に21棟の託児所・学童が整備されています。34の農家がこのプロジェクトに賛同し、両親が農園で働いている間、子供たちは週6日、1日4食の食事と学習を提供する託児所で過ごすことができます。また、健康診断なども実施されています。
ICAFEは、子供たちのサポートを通じて、季節労働者の雇用環境や生活面の改善・サポートに貢献したいと考えています。子供たちの健康と成長、農園で働く労働者の雇用環境の改善を通じて、持続可能なコーヒー生産と品質向上を実現しようとしています。
私たちもコスタリカを訪れ、タラスに設立された託児所を訪れました。今年はピッカーや労働者の子供たち36人がこの施設を利用しています。託児所では今後、校庭やキッチンの整備が計画されており、手の洗い方を教えたり、塗り絵をしたりして子供たちの生活と成長をサポートしています。政府の機関や保健所も定期的に立ち寄り、子供たちの健康診断や安全面も確認しています。