ルワンダ、通称「千の丘の国」は、緑豊かで穏やかな丘陵が地平線まで続く美しい風景が特徴です。この土地で標高1500〜2000mの高原地帯では、コーヒーの栽培が盛んに行われています。その中でも、ムゴンブワ・セントラルウォッシングステーションは、ルワンダ南部州のフイエ地区に位置し、標高1580mにあります。ここでは、周辺に住む1000人以上の小規模農家たちが育てたコーヒーチェリーが収穫され、ウォッシングステーションに運ばれます。
ムゴンブワ・ウォッシングステーションは、南部州フイエに位置するウムガヌラ社が運営するウォッシングステーションの1つです。この施設は、周辺に暮らす205軒の小規模生産農家から、合計1145名の農家からチェリーを調達しています。
ルワンダは、長年にわたりコンゴやブルンジからの難民を受け入れ、国内に6つの難民キャンプを設けています。ムゴンブワにあるウォッシングステーションも、これら近隣諸国からの多くの難民が住む地域に位置しています。そのため、このウォッシングステーションは、ムゴンブワ・キャンプの住民に雇用機会を提供する一方で、地域の人々に愛され、地域社会と密接な関係を築いています。
ルワンダ南部州フイエは、肥沃な土壌と適した気候条件に恵まれた土地で、近年は品質と量の面で優れたコーヒーを生産することで知られるようになりました。2018年に設立されたウムガルナ社は、同国のスペシャルティコーヒーの生産を牽引するBuf Coffeeのサムエル氏と協力し、品質向上や農家との関係構築に注力しています。