洋菓子と合わせて欲しい赤い果実 |Top Specialty
今回は2月ということでおやつと合わせたくなるようなルワンダをラインナップ。
コーヒー単体でももちろん美味しいですが、たまにはペアリングで楽しんでもらえたらと思いまして。
ローストナッツが入った焼き菓子やビスコッティなどと合わせてみてくださいませ。
昨年のアナエロビックナチュラルのギテシも素晴らしいロットでしたが、今回のンゲラのハニーもウォッシュドとはまた違う個性が出て本当に面白い。
元来、品種は国指定のブルボンのみの流通がほとんどですが、こうしてプロセスの変化も出てきて今後の発展に期待したいルワンダ。
どうやら現地にはゲイシャなども埋まっているらしく、規制で輸出できないものの、クオリティは高いそうですよ。
飲んでみたいですね...
FLAVOUR
レッドカラント、ラズベリー、アメリカンチェリー、アプリコット、キャラメル
INFORMATION
| Area |
ニャルグル県ンゲラ
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Altitude
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1,1710-2,250m
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| Variety |
ブルボン |
| Process |
ハニー |
Story of the coffee
ンゲラ・ウォッシングステーションは、ルワンダ南部の丘陵地帯に広がるコーヒー生産地域に位置する精製施設です。なだらかな山並みと豊かな自然に囲まれた環境にあり、天候が安定し、標高差にも恵まれたこの地域は、高品質なコーヒーチェリーの栽培に適した条件を備えています。
また、聖地として知られるキベホ周辺にも近く、晴れた日には国境を越えてブルンジ側の山々まで見渡せる、静かで神秘的な景観が広がります。
ウォッシングステーションは2010年に設立され、現在はSimbi Coffeeが運営母体となり、品質重視の生産体制を築いています。周辺の複数の丘陵エリアに暮らす小規模農家からチェリーが持ち込まれ、地域一帯の収穫を集約・加工しています。
標高は約1,700〜2,200mに及び、冷涼な気温、十分な降雨、排水と保水のバランスに優れた土壌条件によって、チェリーはゆっくりと成熟します。その結果、糖度が高く、明るくフローラルな香りを備えたブルボン系統の実が育ちます。
ハニープロセスを含む多様な精製
このウォッシングステーションでは、伝統的なウォッシュドプロセスに加え、ハニー、ナチュラル、アナエロビックなど、複数の精製方法に取り組んでいます。これは運営チームが他拠点で培ってきた技術と管理ノウハウを活かしたものです。
持ち込まれたチェリーは、すべてのプロセスに共通して厳格な選別から始まります。まずハンドピックで未熟果や過熟果を取り除き、その後、水路での比重選別によって品質をさらに均一化します。選別を通過した完熟チェリーのみが次工程へ進みます。
パルピングマシンでの果肉除去や追加選別を経て、状態の良いパーチメントだけが分けられ、敷地内に設置された多数の乾燥テーブルでじっくりと乾燥されます。乾燥工程では、主に女性スタッフが中心となって日々の攪拌と欠点豆の除去を行い、品質の安定に大きく貢献しています。
持続可能性と地域文化への取り組み
ンゲラでは、環境への配慮を重視した運営も進められています。太陽光発電の導入や補助電源の活用によってエネルギー負荷の低減を図るとともに、水源となる湧き水や周辺環境の保全にも力を入れています。
運営チームは、この施設を単なる加工拠点ではなく、地域の歴史や文化、そして生産者の手仕事の価値を世界へ伝える拠点と位置づけています。
ルワンダの豊かな自然条件と現代的な精製技術を融合させることで、背景の物語まで感じられるような、表情豊かなカップクオリティを目指して取り組みが続けられています。
近隣には巡礼地として知られるキベホがあり、また国境の向こうにはブルンジの山並みが連なるなど、地理的にも文化的にも奥行きのあるエリアに支えられたコーヒーです。