成人したネルソン氏は、妻のクララさんに支えられながら、心から愛するコーヒー生産に専念することを決意し、両親と同じくこの土地で最高のコーヒーを生み出すという夢を抱きながらエル・フトゥーロ農園を創設しました。
農園の創設は、土地を開墾し苗木を植え付けるところから始まり、木々が成長する様子に希望を抱きつつ、献身的にコーヒーの生育を支え、ついに初めての収穫を迎えました。ネルソン氏は、両親が農園に対して惜しむことなくかけた細やかなケアと手間を常に心に留め、その姿に自らを重ねて努力してきました。今もなお、苗木から収穫、生産処理、乾燥といった全工程にわたり、細部にまで気を配りながら、自身が手がける最高のコーヒーを完成させるために精力的に努力し続けています。
エル・フトゥーロ農園では、主要なコーヒー収穫期が10月から12月にかけて行われ、5月から6月にかけては小規模なミタカクロップの収穫も行われています。このため、コーヒーの木を最適な状態に保つために、定期的な施肥、農園の草や雑草の清掃、剪定による生産量や日照量の安定化、農機具やミル、乾燥場の改修や清掃など、一年を通じて休む暇なく作業が行われています。
収穫期には、ルビーレッドに熟れたチェリーだけを丁寧に収穫し、枝葉や未熟な豆を取り除き、水洗工程に入ります。選別されたチェリーは、ホッパーで約12時間寝かせられ、その後果肉の除去が行われます。翌日には発酵槽で48時間かけてミューシレージを分解し、2回の水洗いでクリーンなウェットパーチメントを生産します。
ウェットパーチメントは、ビニールハウス型の室内乾燥場に運ばれ、8時間ごとに攪拌されながら、15日から21日かけて理想的な水分値と水分活性値に仕上げられます。この手順を丁寧に踏みながら、エル・フトゥーロ農園では最高品質のコーヒーを生産するために労を惜しまない姿勢が貫かれています。